2024年09月25日

高分解能オシロスコープの新標準

DLM3000の機能・操作性はそのままに測定性能を強化!

DLM3000HDは、4チャネル高分解能オシロスコープです。
従来機の操作性を維持しながら、垂直軸分解能やレコード長の拡張、さらにプレシジョンパワーアナライザとの時刻同期を実現しました。
自動車業界のエンジニアや研究者にとって欠かせないツールであるシリアルバスオートセットアップ機能が向上し、大型で応答性の高いタッチスクリーンとキー・ノブを備えた操作パネルにより、豊富な解析機能を直観的に操作できます。

●簡単
軽量・コンパクトで、複雑な高速波形を高分解能で観測・解析でき、微細なノイズやリンギングなどの確認が容易に行え直観的なタッチスクリーンやオートセットアップ、豊富な解析機能により、複雑な波形解析を強力にサポート。

●連携
2台接続可能なDLMsync機能を使用することで最大8チャネルの測定環境を実現。また、電力データや様々な波形データの相関を確認したいというご要望にお応えして、パワーアナライザや他の波形測定器との時刻同期も可能。

●信頼
回路チェックからトラブルシューティング、高度なタイミング解析まで、幅広いアプリケーションをカバー。安全な専用OSによる高速な起動と応答性により、素早く、ストレスなく作業を進めることができます。

アプリケーション

高電圧のスイッチングを行うモーター/インバータ回路の開発

DLM3000HDはインバータの高速スイッチング測定に最適な高分解能オシロスコープです。
最高500 MHz帯域/2.5 GS/sのサンプルレートで、DLM3000HDは4チャネルを同時に測定でき、12 bitの垂直軸分解能は、ダイナミックレンジの広い測定においてノイズやサージ、リンギングの観測を強力にサポートします。さらに“DLMsync”により、簡単に2台(2台は同機種)を同期運転できるので、多点での評価試験を一度に終わらせることが可能です。デバイスの特性評価に便利なスイッチング損失解析機能により解析作業も強力にサポートします。高電圧に対応したアクセサリ類も充実しております。

自動車ECU、メカトロ組み込み機器開発

十分なチャネル数を備えていないオシロスコープでは、多数のアナログ入出力信号を扱うECU/コントローラ/各種ドライバICに対し、信号全体を把握できません。また、バス通信信号やディジタル信号をロジック入力で測定する場合、波形品位やノイズマージンを確認できず、安定性や信頼性向上が困難です。DLM3000HDは、ECU(Electronic Control Unit)、コントローラ入出力信号を同時かつ高速に測定することができます。アナログチャネル*に加え、ロジック測定、UART(RS232)/I2C/SPI、CAN/CAN FD/LIN/CXPI/FlexRay/PSI5などのプロトコル解析(通信データのデコード)機能をも兼ね備え、開発スピードを大幅に向上できます。